ゲゲゲの鬼太郎(第4期)1996年 感想 その17 100話~107話

UnsplashRaphael Lopesが撮影した写真

目次

・※注意点

本記事にはネタバレが含まれています。

ネタバレを嫌う方、まだ未視聴の方などブラウザバックをお願いします。

 

 

 

 

 

 

#100話 暗闇の招き・妖怪影女

 

オススメ度 ★☆☆

 

悪意を抱いた人間をさらっていくとは、けっこうレンジが広すぎる妖怪だな、と思う。

ちなみに影女の出自は、砂かけ婆いわく、地獄へ送られた人間の祖先から生まれた妖怪らしい。

なかなかに壮大な背景を持つ妖怪である。

Image by Couleur from Pixabay

しかし、そのわりに、クリスマスの浮かれた時期に人間を襲おうとする姿勢など、なんとなくミーハーな感じ、小物感も漂う気がする。

 

 

アイドルがさらわれるお話……外見が良いが、ワガママなキャラがさらわれるというと、ふと天邪鬼回を思い出す。

……だが、キャラの魅力、作画力、ストーリー、総合すると天邪鬼回の方が面白いと個人的に思った。

 

 

#101話 言霊使いの罠!

 

オススメ度 ★★★

 

ぬらりひょん登場!本当に驚いた……99話のバトルに生き残っていたのか!

じゃあ、あの死闘は何だったのだろう!

見直してみると、なるほど、99話では明確に死亡したという描写はない。輪入道の力を加算した鬼太郎の炎のリモコン下駄攻撃で倒れただけだった。

たしかに死んでいないということだろうが……ではあの死闘は一体何だったというのだろう、あの4話にもわたった長大なバトルの興奮がやや冷める思いがある。

 

言霊使いのいっこく堂。
言葉、という現実を理解する足がかりそのものを操ることで、逆に現実に影響を及ぼすという能力……そういうふうに私は推察する……そうだとするとやはり強い。

Image by Ryan McGuire from Pixabay

そういう設定を妖怪アニメの敵キャラに持ち込んだのはすごいことだと思う。

しかしあらためて、『言葉を操る』……これはどういうことだろう。

言葉を操る……ということを完全に理解は出来ないのだが、言葉を操って、無敵を誇るということなら思い当たるキャラがいる。

『映画 空の境界』というアニメ映画にでてきた……たしか女子校の先生だっただろうか……?
彼は劇中でも言葉を操るボスキャラとして主人公に立ち塞がり、強キャラ感満載だった気がする。

当然、主人公を追い詰めていたような気がするが……。しかし、あれも正直なんだったのかよくわからなかったので、イメージがあるだけだ。

ともかくパッと思い出しただけだが、言葉を操るキャラといえばこんなところか。

ちょっと難しいキャラと能力なので完全な理解にはほど遠い状態なのは自覚している。

 

 

ただし能力への理解はイマイチではあるものの、今回の鬼太郎回は面白かった。

妖怪という不確定な存在を言葉によって規定したり、分解することで存在すらも消すという……もしかしたら、不死身の鬼太郎に対し唯一消滅まで追い込んだ敵キャラではないだろうか……?

言霊使いの能力で追い詰められ、自己の存在を見失い、ただの物体になっていく鬼太郎たち。
思い出そうとしても名前を思い出せず精神の平衡を崩し、さらに追い詰められていく。

その名前を思い出せず苦しむ姿に、なんとなく君の名はのシーンを思い出した。

UnsplashArthur Ogleznevが撮影した写真

あれも『かたわれ時』という時空の乱れを内包する特殊空間にて、相思相愛が導く互いの重力によって男女が出会った。

そして『かたわれ時』の終焉とともに、お互いの名前すら忘れ、離ればなれになってしまう。(見ている側はその男女を見て、やきもきするという構図の素晴らしい映画であった(笑 )

 

鬼太郎アニメでは相思相愛の男女というものがでてくるわけではないが、『名前を思い出せない苦しみ』という点では似ているのかなぁ?と思った。

 

今までとは毛色が違うが、本当に見応えのある貴重な回だと思う。

派手な肉弾戦や能力バトルというわけではないのに、かなりの緊迫感あふれるバトルシーンに仕上がっていて、……ハッキリ言って驚嘆する。

派手なバトルシーン大好きな私だが、それでも手に汗握る興奮をえることが出来た。

このあたりのすごさは本当に脱帽ものだとおもう。

 

#102話 凶悪!中国妖怪刑天

 

オススメ度 ★★☆

 

 

刑天という中国からやってきた妖怪。
大きな顔に強靱な手足が生えた妖怪というデザイン。なかなかイカツイ見た目。

UnsplashRanjini Hemanthが撮影した写真

この手の頭部だけの妖怪の元は、なんとなくだが首をはねられた怨念が原型になっているという気がするのだがどうだろう?

 

能力は相手をキョンシーにしたり、目で石化させたり……と多彩な攻撃方法は魅力的なポイントだろうか。

 

 

#103話 化けネズミ! 妖怪旧鼠

 

オススメ度 ★☆☆

 

ねずみ男と化けネズミ・旧鼠の距離感がわからなかった。

同じネズミの妖怪なのだから、結託するなど協力関係が生じるのかと思いきや、お話は逆に進む。

Image by Roland Kuck from Pixabay

完全な上下関係で、ねずみ男はかつてないほど疲弊する。

どれほど疲弊しているのかというと、今まで目がなかったお金にも興味を示さず、宿敵である猫娘を旧鼠の潜むあばら家から逃がしてくれと懇願するほどである。

 

旧鼠の吐く毒息攻撃の回避方法が斬新だった。
鬼太郎は毒息攻撃を食らいネズミになるが、すぐに復活。
なぜここで復活できたのかというと、

なんと体内に取り込まれた毒息のガスを胃液で包み込んだからだった。

胃液を風船のように膨らませ、取り込んだガスを密閉する!?……全く聞いたことがない。

もちろん不死身の鬼太郎だからできたことだろうが、それでもそういう回避行動もあるのかと感心してしまった。

ついでにいうと、こういうことが出来るのなら、あのガマ仙人の回で邪魅の攻撃をもろに食らったのはどういうことだろう?

今回の防御法は邪魅には通じなかったという事か……いや、邪魅の一件があったから、防御法を編み出したとも考えられるだろうか?

 

#104話 恐怖! 吸血妖怪の島

 

オススメ度 ★☆☆

 

目玉のおやじが敵に飲み込まれて、大丈夫かと尋ねられたときの返答の仕方が面白かった。
目玉のおやじは飲み込まれているものの、生きてはいる。

なので体内から手で皮膚を押し出し、その盛り上がった皮膚で、ひらひらと手を振るように返答する

さらに『ぽにょ、ぽにょ』という気の抜けた音もよけいにクスッとさせる。

 

火事をよって種をまく植物……有名なのは、ジャイアントセコイヤだろうか。
この木は、不思議なことに山火事によって種がまかれる、という性質らしい。

Image by Simi Luft from Pixabay

 

特殊な性質の木ゆえに、個人的にも覚えている木である。

今回の妖怪樹の件を見ていて、ジャイアントセコイヤの姿が重なった。

 

#105話 迷宮・妖怪だるま王国

 

オススメ度 ★★★

 

お話もなかなかだが、なんだか作画も非常に印象深い回だった。

緩急のある画、距離感の良い画、カメラの置き方(どこにカメラを置いてどの角度からどんな画を見せるのか)など、何がどう違うのか?
画のことがさっぱりな自分では詳しく言えないが、しかし独特の魅力は感じる。
そういう感覚を得たせいか、星3つである。

UnsplashRaphael Lopesが撮影した写真

 

だるまはお尻から、だるま化した猫娘を排出。
この排出されただるま猫娘がけっこう良い。
これ、商品化できるのではないだろうか?それほどによいデザインのだるまだと思った(笑

追い詰められただるま、腹から大量の小型だるまを排出して鬼太郎を襲う。
小さな大軍というと、なんとなくジョジョのスタンド・ハーヴェストを思い出した。

そういえば、ハーヴェストと敵対した吉良吉影の能力・キラークイーンも猫っぽい見た目だったか……猫娘とかぶる気がする……全く関係ないのだが(笑

猫娘とキラークイーン、だるまの出す大量小だるまとハーヴェスト……もしや鬼太郎はジョジョだったのか!(笑)

一人で納得した(笑

 

 

#106話 悪夢! 妖怪地獄

 

オススメ度 ★★★

 

 

いきなり白いカラスという異様な存在のアップから始まる。こういうのは良いとおもった。

UnsplashMargarita Bが撮影した写真

白いカラスという異質な存在のドアップから物語が始まることで、今回の異様さ、おどろおどろしさを無意識に予感させる。

 

鬼太郎がガチで病んでしまう。
やはり睡眠不足は敵、ちゃんと眠ったほうがいいようだ(笑

ここでちょっと聞いた話を挟むが、最近の研究では、生物の通常が眠っている状態らしい。

UnsplashAdrian Swancarが撮影した写真

つまり生き物は休息をとるために眠るのではなく、活動するために覚醒という異常状態を進化させたらしい。

これはヒドラなどの脳みそすらない原始的な生命でも睡眠らしき状態をとることからも支持される仮説らしい。

しかし、そうであってもなんで眠らないといけないのだろうか?

なぜ脳に負担がかかってしまうのか、そういうメカニズムはよくわかっていない。
今後の研究による解明が待たれる。

 

さて百々爺が登場する、かなり懐かしい。妖怪裁判以来である。
性格は相変わらずである。

(根本を考えると百々爺に責任があるが)逆恨みで鬼太郎を襲うところも、本末転倒甚だしい。

内に宿す醜悪な屈折が、逆に悪役として魅力的に映る百々爺である。

 

鬼太郎はこれまで倒してきた妖怪たちの幻影に襲われる。
天邪鬼、たんたん坊、白山坊、さざえ鬼、鏡爺、邪魅、かまいたち……など、パッと見た感じでも懐かしいものが多かった。

 

 

#107話 山の神・穴ぐら入道

 

オススメ度 ★★☆

 

 

ふつうに労働しているねずみ男は偉いと思った。やはり現金収入という面では鬼太郎より裕福だろうな、と感じる(笑

鬼太郎は善人過ぎて、命がけの妖怪退治をしても、現金をもらうなどはしていない。
資本主義的に見れば、ねずみ男の方が一歩リードしている。
なので、ねずみ男が鬼太郎に食事をおごっていたときはなんとなくホッコリした気持ちになったのを覚えている……(記憶に間違いがなければ、妖怪列車回だったと思う)

 

かなりでかい蚊が登場。見た目がグロテスクすぎる。

 

トンネル工事は、自然破壊という負の側面があるものの、トンネルを掘って町の交通の便を改善し、利益をもたらす正の側面がある。

UnsplashMiguel Brunaが撮影した写真

監督も荒々しい気性はあるが、工事の正の側面を信じ、行動している。

彼を100%悪人と断罪できるだろうか?

現代社会において、そして私にとっても、こういった大規模な工事など作られる高速道路などは必要不可欠である。

そんな私に彼を悪人と判断することができるかといわれると、かなり難しいと思う。

ただ一方で、彼の強引な手段によって穴倉入道の安息の地が破壊されたのは事実。

さらに無茶な工事が引き金になったと思われる山崩れなども発生してしまった。

こういうことを総合すると、工事をやるまえに、地鎮祭的な神事をやり、十分な調査、工事の仕方や進め方にも細心の注意を払うべきだったと思われる。

 

最終的に穴蔵入道が自己犠牲を発揮する。
意外と感動するまとめをもってくる回だった。

しかし結局、監督は心変わりすることなく、穴蔵入道が割を食ったままにお話は終わる……なんとなく消化不良と悲しみを感じた。

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