ゲゲゲの鬼太郎(第4期)1996年  感想 その3 8話~12話

Image by Robert Balog from Pixabay

目次

・※注意点

本記事にはネタバレが含まれています。

ネタバレを嫌う方、まだ未視聴の方などブラウザバックをお願いします。

 

 

 

#8話 妖怪かに坊主と河童

 

オススメ度 ★☆☆

 

 

カッパ淵で操られたカッパに囲まれる鬼太郎。そんな危機的状況の鬼太郎に、「操られているだけだから傷つけないでほしい」と無理難題を頼み込む依頼主のカッパたち。

いや無理難題過ぎるだろう……なんだそれは……と反射的に思ってしまった(笑

これに反論したねずみ男には、同意できる(笑

 

鬼太郎は優しい。ゆえに依頼主のカッパたちに従い、攻撃できず捕まる。
こういうのは不死身の鬼太郎だから成り立つのであって、普通なら命を落として終了かなと思う。

 

 

人間の環境破壊によって、暴れたというカニ坊主。また人間の自然破壊が原因か。

さらに今回、親子愛が見物だろう。

BGMの力によって情感は倍増する。

 

鬼太郎が鉄棒選手のように、大枝でくるりと一回転して、リモコンゲタを放つシーンはダイナミックで良い画だと感じた。

 

 

#9話 爆走! 鬼太郎機関車

 

オススメ度 ★★★

独特のフォルムもつピーという外国の妖怪。しかしピーのフォルムはあまりに独特だった。第4期にでてくる妖怪の中でもなかなか珍妙で奇天烈としか言いようのない姿だとおもう。

Image by Charly Gutmann from Pixabay

※上記画像はイメージです

 

 

 

別嬪さん登場。西洋ということで金髪のおねーさんを出すのも安直だがわかりやすいので良い。

UnsplashBrock Wegnerが撮影した写真

 

 

村は空き家だらけ、若い人は町に出たらしい。
農村部の衰退の兆しが現れている。これが作られたのは90年代だから……今はどうなっているのだろうか?衰退どころかボンボン消滅していっているのではないか……どうなるのか、ニッポンは。

さて、そうした衰退した村に入り込んで吸血鬼の仲間を増やし、そこから日本支配をもくろむというピー。

なるほど、感心する。賢い戦略と言えば、かなり賢い戦略だろう。

そして、その賢さはえげつないものだとも思った(笑

自然破壊、人間の強欲、人口減少、過疎問題、この時代からこういう問題の芽はあって、アニメではすでにフォーカスしていたということ。

こういう創作が何十年も前に社会のあり方の問題点を無意識的に指摘することはあると思う。

残念だが2025年でもそういった問題が解決に向かっている気配はなく、むしろ問題の多くはより深刻化しているかな、とも思った。

 

汽車を止めるぬりかべ。ぬりかべのパワーはすごい。何馬力だろうか?

 

汽車から落ちたピーが、木の大枝を伝い、列車をおいかけていく。そのシーンがかなり気合いが入っているように見えた。

 

Image by Robert Balog from Pixabay

ピーの姿は、頭がドラゴンで胴は短い。その胴体のさきにドラゴンの手のようなものが生えている。
つまり手が、頭部の脇に2本(こちらの手は指が4本?)、そして胴の先に、さらに手(こちらは5本?)があるという独特のフォルムになっている。
このシーンではその独特なフォルムを存分に生かした映像に仕上がっている。

#10話 怪奇! 妖怪万年竹

 

オススメ度 ★★★

 

これも怖い回だったなぁと思う。

館に泊まった一行がどんどんと竹人間になっていく様はかなり怖い。竹人間という、動物ですらない植物になる。

UnsplashLan Gaoが撮影した写真

 

見せ方も怖い。

洋館の壁に影絵方式で、竹人間の影が映ったりするので、そういう演出も怖さを倍増させてくる。

 

万年竹が暴走したのは最愛のエリちゃんを失った悲しさからだった……のだが、率直に言ってはた迷惑すぎる竹だな、と思う。

率直に言えば自己中心、なによりやり過ぎにもほどがあると感じる。

しょうがなかったんだ……という理由で、えげつないことをやるのは、4期アニメに出てくる妖怪にままみかけるパターンだと個人的に思う。

ただエリちゃんと万年竹の心の通い自体は大変切ない。エリちゃんのけなげさ、優しさが五臓六腑に染み渡る……。

今回は前半部分には『洋館に泊まった人間が次々とたけ人間になっていくホラー展開』を配置。
さらに後半、【病弱な少女】と【万年の時を生き抜いた竹妖怪】という種族超えたハートフルかつ切ない心の通いをもってくるのはかなりダイナミックだと思った。

これを30分の枠に詰め込んだのだから大した物だなぁとおもった。

怖さ、暖かさといろいろアップダウンが魅力な回だと思われる。

 

 

#11話 毛羽毛現とがしゃどくろ

 

オススメ度 ★★☆

 

大事故になりかねんという話だが、すでに玉突き事故は発生している。

つまりもう重大な局面になっているだろう、まあ、人死は出ていなさそうなのは救いか……。

しかし、それは児童向けアニメにありがちな救済でしかないのかもしれないと思う。経済的な損失はそこそこか。

 

毛羽毛現という異様な姿の妖怪だが、どうやら死んだ動物の毛皮や羽毛から生まれた妖怪らしい……ときくと、なんとなく納得した。

UnsplashPatrik Inzingerが撮影した写真

古来、人間も寒さをしのぐなどの理由から、獣から皮を剥いで、毛皮として纏っていた。

それくらい毛皮をまとうという行為は一般的な行為。

なので『妖怪とかの超自然的な存在が死んだ動物の毛皮をまとっている』と考えても何も不思議はないように思う。

 

 

#12話 陰謀! 猫仙人の猫王国

 

オススメ度 ★☆☆

 

ねずみ男が猫を退治するのは、設定的におかしいような気はした……のだが、そこが面白いのかもしれない。
でも、ねずみ男は猫に近づくことすらしなさそうだと思っていたのだが……。

目玉のおやじが珍しく失言、猫娘が切れる(笑

大黒猫という猫の妖怪は人間をペットにして売る。動機は、人間が猫に対してきたことを逆にしているらしい。

 

Image by Sandra Kapella from Pixabay

なるほど、ペット問題がホットな話題になったからだろうか。そういう問題が下敷きになっているのかもしれない。
やはり鬼太郎は社会派だな、と思う。

妖怪を通してそういった問題を取り扱い、エンタメ化にも成功している。
鬼太郎は本当に懐深い、素晴らしいアニメだと思う。

 

猫に攻撃されても、『猫は猫仙人操られているだけだから攻撃できない』という、鬼太郎の優しさ。
人間にも優しく、家畜にもペットにも優しい。しかし、彼は襲われている。
こういう状況で優しさを発揮できるのは、彼の人間性の高さだけでなく、不死身の鬼太郎だからできることだろうと思う。

鬼太郎は不死身のヒーロー、アンパンマンにも比肩する素敵なヒーローだとおもった。

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