ゲゲゲの鬼太郎(第4期)1996年  感想 その8 36話~44話

Unsplashmana5280が撮影した写真

目次

・※注意点

本記事にはネタバレが含まれています。

ネタバレを嫌う方、まだ未視聴の方などブラウザバックをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

#36話 仰天! おりたたみ入道

 

オススメ度 ★★★

 

散発的に繰り出されるねずみ男回。そして、今回ちょっと泣かせる回。

 

しかし……ムジナという妖怪はどうしてねずみ男の弟に化けようと思ったのか……。
ねずみ男は鬼太郎一行の一員ではあるものの信用されていない妖怪。そんなねずみ男に近づく意味がわからない。

もちろんねずみ男に化けて妖怪に近づきたいという話はしていたが……。

そもそも鬼太郎一行に近づくメリットとは……?

さらに、なぜ姿形が似ているというだけで、ねずみ男はあれほど簡単かつ深く信用したのかという点もいまいちわからなかった。

もちろんそういう肉親的なつながりに対して憧れがあったという説明はあったのだが……それでも……。

 

妖怪に食べられても、問題ない鬼太郎……不死身である。

 

 

正体がムジナだと判明し、そこで、ひたすらビンタをしていた涙を流すねずみ男は少しかわいそうだと思った。

 

露天をやっているねずみ男のところへある兄弟が客としてやってくる。
その二人に対してねずみ男は珍しく優しく接する。ムジナに化かされて受けた傷を癒やすように……。
そういうまとめ方は良いまとめ方だと思った。

そして、最後の画。

夏の勢いが失われた、どこか寂しげで褪せた色合いの山に囲まれる秋の農村風景。

その穏やかで寂しげな農村風景、心に寄り添うBGM、そしてねずみ男の心情がマッチしている。

ふと、こういうのは、アニメの良さなのではと、最後のシーンを見て思った。

 

 

#37話 大追跡! 妖怪自動車

 

オススメ度 ★★☆

 

首ナシ馬に乗って現れる不気味な夜行さん。日本版デュラハンといったところだろうか。

Image by dancesport from Pixabay

約束を破れば息子の魂をもらうと……物騒なことをサラッと言う夜行さん。

しかし本当に物騒だろうか。

鬼太郎が人間へ異常なまでの肩入れするだけで、本来の妖怪の人間に対する距離感もこんなものなのかもしれないな、とも考えられないだろうか

 

やはり輪入道が本性を現す。
輪入道は、ねずみ男をだまし、暴力性を剥き出しにして暴れる。

しかしそもそも論でいうと、こんな凶悪な妖怪を車の部品として利用する発想を持つ夜行さんに対して、いろいろ考えてしまうところはある。
はっきりいえば、最初の提案といい、サイコパスの風味を感じた(笑

 

#38話 血闘! おどろおどろ

 

オススメ度 ★★☆

 

おどろおどろの姿が、畑怨霊など、大きな首だけで存在する系の妖怪だった。その系統の妖怪は総じて怖く見える。

UnsplashAnton Lukが撮影した写真

ストーリーとしては、フランケンシュタインなどの科学技術が妖怪を生んでしまうといったものだった。

自殺するためにおどろおどろが飲もうとした薬に鬼太郎は霊力をこめる。するとそれは一瞬で治療薬に変わった。

長年の研究よりも、鬼太郎に新薬開発を頼んだ方が捗りそうだとおもう。鬼太郎の霊力は万能である。

 

あと、妖怪というものがどうして人間の作った新薬で生まれるのかという点もイマイチわからないが、まあ、ささいな点っぽいのであまり考えないことにする。

話の構造が、日本版フランケンシュタインといった感じなのは面白いかもしれない。

 

#39話 妖狐・白山坊の花嫁

 

オススメ度 ★★★

 

仙術?らしきものを使える妖狐、白山坊の話。

Unsplashmana5280が撮影した写真

赤い目が光り、特徴的な長い鼻を持つ妖怪。ビジュアル自体かなり印象的である。

 

自殺して飛び込もうとする父親の顔もかなり怖い。追い詰められた人間の顔をよく描けていると思った。鬼気迫るという言葉がよく似合うとおもう

 

弟子のきつねだが、かなりかわいい声をもっている……とおもったら、コナンの光彦くんである。

 

子狐と無垢な少女の心のふれあいに癒やされる。

いたずら好きだが悪意はない子狐をみればみるほど、白山坊の悪党っぷりが光る。このコントラストはくっきりしていて良い。

 

白山坊の悪党っぷりが頂点に達するとき、鬼太郎が颯爽と登場、そしてかかる勝利のBGM。

こういうところにカタルシスを感じざるを得ない。

ちなみに白山坊が正体を現し、襲ってくる……そのとき見せる本来の獣の姿が、どうも、うしおととらの【白面の者】にかなり似ている気はした。

Image by Jacques GAIMARD from Pixabay

あっちの白面の者も嫉妬のような……、とにかく陰湿なものが破壊衝動の根源にあったような気がするが、今回の白山坊も美しい無垢な少女を奪うという陰湿な行動を取る、見た目のみならず、そういうところにも共通する気がした。

 

少し残念なのは鬼太郎たちがあっさり終わってしまい、ここぞというところで派手なバトルなどが挟まれなかったことだろう。

尺の問題か……この白面の者と鬼太郎の迫力のあるバトルがあればよかった。
そういうところが非常にもったいない気がする。
この話こそ、2話分割……いや3話くらいに引き延ばしてじっくり作っても良かったのではないかと思う

 

 

#40話 夜の墓場は運動会!

 

オススメ度 ★☆☆

 

タイトルで、OPの歌詞を回収しているお話。

 

雨を降らせる妖怪の見た目が、どことなく、笑うセールスマンであり、不気味さの印象が強く残る。

事実、悪い妖怪ではないのだが、普通に人間の魂を食らう妖怪ではあった。

まあ、妖怪というのは本来こういう距離感の存在だとは思う。

 

オチとして意外だとおもったのは、小学校の運動会そのものを描かなかったこと。小学校の運動会は描かず、前日の妖怪運動会をやっておしまいだった。

UnsplashBrother Yoonが撮影した写真

しかし、今回の、見所は少年の安易な考えが招く間違いとそれの反省。そして人間的成長だろうから、運動会自体にはそこまでは意味がないのかもしれない。

2話分割くらいの話にしていれば、そういう細かいところもやったと思われる

 

#41話 つけもの妖怪ほうこう!

 

オススメ度 ★☆☆

 

夜の森の中で、4色の光が混じり合い一人の不気味極まりないオッサンが突如生まれる。ほうこうという妖怪らしい。

UnsplashRod Longが撮影した写真

森の中で奇声を上げて疾駆する不審者ほうこう。だが難敵である。

鬼太郎もかなり苦戦する。

 

聖なる岩塩という異常アイテム。
どんな妖怪をも溶かせそうな強力アイテムらしい。

こういうのは、おそらく話を盛り上げるために、ひねり出したアイテムだと思うが、やや安直かなとは感じた。

子供向けだと、こういうポッと出でありながら、万能&最強アイテムというのが出てくる、しかも使い捨て、でだ。
こういう設定の積み込みは個人的には好きではない。

砂かけ婆は手元の砂よりも、この最強岩塩を常備して、敵にばらまいた方が攻撃力は遙かに高い気はした。

というわけで、砂かけばばあは早急に入手するべきだと思う

 

 

ほうこうのみためは、なまはげを連想させる鬼のすがた。しかし性格は真逆。

ほうこうの正体が古い巨木だったのにはおどろいた。

しかしあの4種の力を操ることと、巨木の関連性が見えないような気がした。
どういう妖怪なのだろうか?なにかもっとアニメに出てきていない情報がある気はした。

この妖怪が何であるのかというところが、イマイチつかみきれない感じは残っている。

 

#42話 がんぎ小僧とねずみ男!

 

オススメ度  ★★★

 

わりと神回だと個人的に思っている。

時代劇風味の強い回。

Image by Kanenori from Pixabay

登場人物の出で立ち、しゃべりかた、ストーリー。どれもオーソドックスな時代劇を踏襲しているように見える。
しかしただなぞっているだけでなく、ちゃんと面白い。

上手い具合に調和させ機能させ、結果、優れた物語に仕立てられている。

 

カセットテープ(※磁気テープに音楽データを記録するデヴァイス)
が登場……今から見ると完全な骨董品だと思う。

ふと思うのだが、今の若い人はどんな風に音楽を聴いているのだろうか、だいたいはクラウドだろうか……でなければ、パソコンやスマホにいれたMP3やWAVなどのデジタルデータで聴いているのだろうか?

 

 

フーテンの寅さん風の出で立ちでカセットテープを売っていたのは、ちゃんと意味があったんだと、最後まで見て気がついた。

またも(さら小僧以来の)タイムリープもの。時代劇風のストーリーと、タイムリープSFが絶妙な味わいの回。

1週目では敵勢力を押し返すも、がんぎ小僧は倒される。
ねずみ男たちはそんながんぎ小僧の命を救うために、一か八かで、さら小僧のテープを使い時間を戻す。

Image by Gerd Altmann from Pixabay

前半のカセットテープの話が布石だったと、ここでわかる。

 

さら小僧のタイムリープの能力を使用してたどり着いた2週目だが……どうみてもバットエンドように感じてしまう。

最初の1週目が、ノーマルエンド。カッパ集落は救われるが、がんぎ小僧は死ぬ。

じゃあ、二回目はというと、ねずみ男がカッパの集落へ行かないことになる……ということは、おそらく鬼太郎の援軍もない。

それでもがんぎ小僧はカッパの集落のために戦うだろう、そして力をおよばず倒れる。さらに鬼太郎の援軍もないので、カッパの集落も陥落する。
つまり2回目の結末は、がんぎ小僧の死亡だけでなく、カッパ集落も犠牲になる。

ノーマルエンド→バットエンドに移ったということは、つまり状況はかえって悪化している。

 

そもそもタイムリープ能力を使うさら小僧は悪辣な妖怪だった。

そんな存在の力を使用したとしても、たどり着く結果が、ハッピーエンドになり得ないのは当然の因果と言えなくもない。
悪い種は結局実を結んでも、毒の果実にしかならない、そういう背景を計算して組み込まれているのなら、やはりこの回はすごい回だと思う。

うーん、おとなしくノーマルエンド(つまり、がんぎ小僧の死)を受け入れ、彼のためのお墓でも建て、懇ろに葬ってやった方が良かったかもしれない。

悪辣な存在の力を借りると、かえって大やけどになるのだぞ、という学びも含まれているのかもしれないお話でした

 

 

#43話 反乱! 妖怪化けぞうり

 

オススメ度 ★☆☆

 

相変わらず、冒頭で繰り広げられる鬼太郎と目玉のおやじのやりとりが良かった。

化け草履回。古いものは大切にしようというお話。前にもこういうのがあっただろうか?ああ、鏡じじいだろうか?

UnsplashLuca Ercolaniが撮影した写真

最後におじいさんが現れて、化け草履になった不良の草履を叱る。草履は神妙になり、道具としておじいさんととともに天国への階段を上る。
なかなか感動的シーンだと感じた。

大量生産大量消費の時代とはかけ離れた、物を大切にする昔の時代の価値観の大切さを教えられた気がする。

 

 

 

#44話 西洋悪魔・ベリアル!

 

オススメ度 ★★☆

 

 

西洋悪魔とのバトル回

140年くらいの放浪で、なんとなく人間らしくなった感じが否めないベリアル。そのまま丸くなったままでいれば良かったのではないかと思う。

人間として生き、その学びを深めて、改心すればよかったのではないだろうか。

考えてみればカラス天狗が封印という非殺傷的な手段を選択したのは、改心のチャンスを与えたとも考えられないだろうか?

しかしベリアルは悪魔だった。反省の機会、よりよく生きられるはずのルートを、自らの手でドブに捨てた。

UnsplashCharles Chenが撮影した写真

力を手にした途端、欲望のままに己の力を行使し、復讐を果たす。さらにむき出しの野望はとどまることなく、最終的に鬼太郎との決戦になだれ込む。

バトル自体はなんとなくあっけない感じはある。そこまであっと驚くような攻撃はなかった。
カラス天狗を封印した魔術は良かったが、直接対決での攻撃法法は少しは物足りない、もう少し西洋悪魔っぽい攻撃法法がほしいかな、と感じた。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次