ゲゲゲの鬼太郎(第4期)1996年  感想 その7 29話~35話

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目次

・※注意点

本記事にはネタバレが含まれています。

ネタバレを嫌う方、まだ未視聴の方などブラウザバックをお願いします。

 

 

 

 

 

 

#29話 巨人伝説ダイダラボッチ

 

オススメ度 ★☆☆

 

ダイダラボッチ の封印が解かれる。わかりやすく言えば、エグゾディア回といったところだろうか。

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例のごとくねずみ男が体のパーツを解放して、事件を起こす。

 

全く話は変わるが、関東地方にはダイダラボッチ の逸話が意外と多いのだ。

神奈川県北西部の相模原や東京23区西部、世田谷あたりにもあったような気がする。

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ダイダラボッチ はおそらくどこか固定地域の妖怪というよりも、もっと広い地域、たとえば関東平野などの広さで考えるべき妖怪なのかもしれない。

 

 

#30話 妖花! 夏の日の記憶

 

オススメ度 ★★★

 

感動回。

おそらく夏の終戦記念日に絡めてのお話というわけだろう。

UnsplashVaibhav Singhが撮影した写真

この話にどこまで原作者の水木先生がコミットされたのか、私は知らない。
ただ、水木先生は、口先ではなく、生身で地獄の戦場を生き延びてこられた方である。

そう思いながら視聴すると、戦争に関する話にある種の重みが感じられるような気はした。

 

ちなみに女のバイト先で待ち伏せをする男……今の時代だと、ストーカー規制法に引っかかる恐れがある気がする(笑

というか、いきなり結婚!?
……付き合ってもいないのに、帰り道で待ち伏せしていきなり結婚の申し込みをかましてくる男に恐怖を感じてしまうのはしょうがない気がする。

ま、そこはネットも何もない昭和の時代の勢い、死んだ祖母たちが導いてくれた巡り合わせということにしておこう(笑

 

花の妖怪?の導きで、遠い南の島で眠る祖母の戦争を絡めたストーリー。

戦で引き裂かれた愛というのはなかなか、泣かせるものがあるな、と思った。

全然関係ないのだが、それにしても令和では斜陽産業になってしまっている書店。
しかも個人店のような小さい店の店員で生計を立てていくというのは今の時代だと少々厳しいのではないかと、心配になってしまった。

戦争によって生み出された悲恋。

その悲しみを抱えて生きる祖母の思いは、孫の花子にも受け継がれてしまっていたように思う。
が、妖怪の力を借り、祖母は祖父と添い遂げ、心の中に積もっていた思いをやっと果たせた。
花子もその事実を知って、癒やされたように思う

癒やされる話は良いものだと思う。

 

 

#31話 妖怪変化! 傘化け

 

オススメ度 ★★★

 

感動回&純愛回。前回から引き続きの戦争の悲しさを感じさせるお話だったと思う

傘化けという一見しょっぱそうな妖怪。だが、驚くべき戦闘力を発揮する。傘を回しての催眠術。そして、目からレーザー。

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ただし人(妖怪)がよく、戦術面でアホさ加減があり活躍することが出来ない。しかしなかなかの戦闘力を持っていると思った。

彼のお馬鹿な部分も非常に愛らしく見えて、好感度が高い妖怪だった。

変身した傘化けはばあさんと出会う。

そこで戦争の話を絡めて、「でも帰ってくれると信じてました」という話は目頭が熱くなる。

ラスト、傘化けがおばあさんにお礼と別れを言うシーンは正直、かなり泣かせるものだったと思う。

人の良い傘化けの恩返し、半分ぼけている様子だが、それでも、おばあさんの歳月では色あせない愛情、そして最後にはその純愛をも、わかつ人の生き死に……。

また、そういう純愛だけでなく、傘の妖怪の価値観の変容。損得や快不快をこえた大切なものを教えてくれる回。

さらにいうと、そういうものを、たった30分に詰め込むのだから、すごい。

最後、傘化けが婆さんと別れるとき、門のかげから鬼太郎がのぞいている。傘の妖怪が悪いことをしていないか、とそっと見守っていたのだ。

本来なら、いたずらが発覚した段階で強制的に婆さんから引き剥がされても文句が言えないようなものだが、鬼太郎はそういう強引なやり方はしない。

そんな鬼太郎のやさしさも感じられるシーンだと思った。

 

 

#32話 電気妖怪カミナリ!

 

オススメ度 ★☆☆

 

積乱雲のど真ん中にヘリを突っ込ませるなんてきいたことがない……危なくないだろうか?

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かみなりをあつめ、バッテリーに充電し、電力会社に売るというビジネスをもくろむのはねずみ男。
相変わらず商魂たくましい。
そういう商売根性はけっこうすごい事なのではないかとも思った。

積乱雲の中に岩が浮いているという設定は良いな思う……のだが、ラピュタのようだ(笑

いや、今の時代でいえば、【天気の子】だろうか(あれは、岩が浮いているわけではないが)。
あくまで似ているだけという話だが、雲の中に独自の世界が広がっているという設定は興味深い。

 

他の疑問点として、カミナリという妖怪だが、神霊の風神雷神さまと何が違うのだろうか?

 

鬼太郎は、強い。

カミナリ妖怪という電気バトルに強そうな妖怪と同じ土俵に乗り、その上で鬼太郎は勝利する。不死身だ。

 

 

#33話 逆襲! 妖怪さら小僧

 

オススメ度 ★★★

 

さら小僧回。妖怪モノのアニメにもかかわらず、なんとタイムリープというSFギミックに組み込んだ必見の回である。

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とてつもないストーリーだと思う。傑作レベル。

さら小僧の全身は毛深く、大猿のような姿。手足と頭はカッパ。
性格はおっとりしているのかと思いきや、それは表面上だけの話。本質はわがままで狡猾。しかも戦闘力もそこそこ高い、油断ならない性悪妖怪である。

 

忘れられない回。ぺったらぺたらこの曲も印象的だし、その曲を歌うことで、時間が乱れる。

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その4番を巡って鬼太郎たちが動き回る話は非常に面白かった。

 

 

#34話 流浪! 妖怪あずきとぎ

 

オススメ度 ★☆☆

 

小豆洗いのような牧歌的な妖怪が人間社会に出てきても、やはり、はじかれてしまうという悲しい話だった。

UnsplashJanosch Linoが撮影した写真

今回のお話は、田舎が衰退しはじめ、かつ高度経済成長期でイケイケだった時代の勢いが微かに残る90年代だからこそ生まれた話だという気もする。

 

鬼太郎は水車のハンマーで潰されそうになる……が、万能アイテム、ちゃんちゃんこがエアバックのように膨らみ、窮地を脱する……。

ちゃんちゃんこは万能過ぎる。

潰される瞬間、ねずみ男や猫娘が涙を流すのだが、正直こんなことで死ぬわけがないという計算が私の頭で働いてしまい、ピンチという印象はあまりなかった。

 

人間は自然と切り離されて生活を始めたとき、どこまで人間らしく生きていけるかな、とふと考える。

超有名なジブリの某監督も、ラピュタというアニメの中で人間は土を離れて生きていけるのか、と問いかけていたが、それを少し思い出した。

 

 

#35話 鬼太郎の地獄流し

 

オススメ度 ★★★

 

ダーク鬼太郎回といえるだろう。

UnsplashLIVESTART STIVENが撮影した写真

あくまで人間に寄り添い、人間のヒーローであり続ける彼だが極悪人には違う顔を見せる。

気に入らないことがあると脅し、そして従わないとみるや、ハンドガンをぶっ放す。
そんな凶悪な男たちに対しては、鬼太郎は容赦しない。

 

鬼太郎に拳銃弾が効くわけないだろうと思ってしまう。
案の定、鬼太郎は銃撃を受け倒れるが、すぐに起き上がると、撃ち込まれた弾丸をぺっぺと吐き出す。

 

貴重なメイド服猫娘、4期はそこまで萌え化していないが、それでもかわいく見えた。
ちなみに4期以降の萌え化も個人的には好意的に見ている。時代にマッチした表現だろうし、可愛くてダメという話もないだろう。

 

ラストにおいてダイヤを手に取り、とらわれている人間を見下ろして鬼太郎はいう。

「今晩ゆっくり考えるさ」と。

ここで思ったのは人間を閉じ込める設定、どこかでみたな、と思った。振り返ると、たしか輪入道の回だったと思う。

UnsplashLIVESTART STIVENが撮影した写真

輪入道回でも欲にまみれ、ダイヤを求めた人間は、逆にダイヤになってしまう話だった。

人間をダイヤ化する。

今回の話にも通ずる節があるように思うのは考えすぎだろうか?
なんだかダイヤという存在が人間の魂に関連するものとして描かれているように感じる。

 

もちろん、本当にそうなのかは知らないし、それが何を意味するのか、あるいは意味しないのかもわからない。
しかし物語として、人間の魂をダイヤに変換する輪入道回や地獄送り回のようにダイヤに人間を閉じ込めるという設定は、興味がそそられた。

そういえば、結婚式でもダイヤの指輪は出てくる……、結婚式で登場するダイヤ、愛情の結晶か、あるいは欲望の宝石なのか、人生を豊かにするものか、人生を閉じ込めるものなのか……(笑

変な想像ははかどる(笑

なお結末はアニメでは描かれない。
この極悪人が後に鬼太郎にどう料理されたのか(笑、あるいは解放されたのかどうか、それは闇の中、視聴者の想像ということ。

つまり、極悪人は今もあのダイヤに閉じ込められているのかもしれないのだ……。
人間に肩入れしまくる鬼太郎にしては珍しい、じっとりとした怖さが後を引く締め方である。

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